広告ブロックの進化のための手続き型コスメティックフィルター
バージョン1.73より、Braveはページ要素の手続き型コスメティックフィルターのサポートを追加することで、広告ブロック機能を大幅に改善します。
この記事を読む →Braveプライバシーチーム寄稿
この記事は、Braveブラウザの新しいプライバシー機能を紹介するシリーズの32回目の記事です。今回は、シニア・ソフトウェア・エンジニアのPavel Beloborodovによる対応を紹介します。この記事はプライバシー・エンジニアリング・リードのShivan Kaul Sahibによって書かれた記事の日本語訳です。
デスクトップのバージョン1.75より、Braveユーザーは独自のスクリプトレットをWebページに挿入できるようになり、ブラウジングにおいてより優れた制御が可能となります。
カスタム・スクリプトレットでWebサイトの見た目をカスタマイズしましょう
Braveはすでに、他のWebブラウザよりもクリーンで安全なブラウジング体験を提供しており、ユーザーはクラス最高のサードパーティ広告とトラッカーのブロック、プライバシー保護、クッキー通知のブロック、および他の様々な機能とともにWebブラウジングをすることができます(詳細はプライバシー・アップデートのブログシリーズをご覧ください)。最も重要なのは、これらの機能がデフォルトで有効になっており、ユーザーはBraveをインストールした瞬間に最高のエクスペリエンスを得ることができるということです。手動で拡張機能をインストールしたり(マルウェアのリスクがあります)、GoogleのManifest V3の変更を心配する必要はありません。Braveを使うだけで、あとは何もいりません。
しかし、ブラウザで広告やトラッカーをブロックする方法を自由にカスタマイズしたい方もいらっしゃるでしょう。そのため、カスタムフィルタを作成したり、コミュニティが管理するフィルタを使用するだけでなく、上級ユーザがJavaScriptを記述してあらゆるWebサイトに注入できるようにするカスタムスクリプトレットのサポートを追加しました。
Brave Shields、uBlock Origin、Adguardなどのアドブロッカーは、すでに内部でスクリプトレットを使用してブロック機能を拡張しています。例えば、本物のスクリプトの代わりに無害なバージョンの追跡スクリプトをロードすることで、破損を最小限に抑えながらプライバシーを最大化することができます。カスタム・スクリプトレットは、これと同じ力をBraveユーザーにもたらします。ただし、このパワーには細心の注意が必要です。安全が確認されたスクリプトのみが注入されるべきであるため、この機能は Shields > コンテンツフィルター の 開発者モード を有効にしないと使用することはできません。
カスタム・スクリプトレットは端末上のブラウザ内に保管され、端末の外に送信されることはありません。
スクリプトレットの設定が完了すると、Webサイトを訪問した際に変化を確認することができます。
変更前:カスタム・スクリプトレット設定前のstackoverflow.com
変更後:カスタム・スクリプトレットにより サイドバーを除去し、整理されたstackoverflow.com
画面右側に表示されているボタンを使用し、簡単にカスタム・スクリプトレットの修正や削除を行うことができます。
Braveはデフォルトで多くのWeb APIの出力をランダム化し、Webサイトの機能を確保しながらフィンガープリンティングを防ぎます。しかし、カスタムスクリプトレットを使えば、信頼できないWebサイトのWeb APIを完全に無効にすることができます。また、スクリプトレットを注入して、Webサイトが右クリックを無効にできないようにすることもできます。可能性は無限にあります。
Braveは、W3Cの優先順位と同じように、ユーザーを第一に考えています。クラス最高のサードパーティ広告/トラッカーのブロックを続けるのは、このユーザーファーストのアプローチを反映したものです。私たちは当初、アドブロック関連のデバッグを支援するためにカスタム・スクリプトレットを作成しましたが、非常に便利だったため、機能としてリリースすることにしました。ぜひお試しいただき、community.brave.com、GitHubやソーシャルメディアでご意見をお聞かせください。
バージョン1.73より、Braveはページ要素の手続き型コスメティックフィルターのサポートを追加することで、広告ブロック機能を大幅に改善します。
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