Boomerang:プライバシーを保護した検証可能な分散型インセンティブプロトコル
Braveリサーチチームより広告へのインタラクションの検証が可能なBrave Rewardsを分散化するプライバシーを保護したプロトコルであるBoomerangを紹介します。 ユーザーは暗号技術により匿名性を保証された環境で報酬を得ることができます。
この記事を読む →2021年後半、Googleは長年Chrome拡張機能のマニフェストファイル形式のManifest V2(MV2)を廃止し、今後はManifest V3(MV3)を使用して拡張機能をビルドすることを絶対とする計画を発表しました。これはBraveユーザーにとって何を意味するのでしょうか?
マニフェストV3によってBrave Shieldsが弱体化することはありません
私たちが可能な限り(そして拡張機能管理者の協力が得られる限り)、Braveはプライバシーに関連するMV2拡張機能(特にAdGuard、NoScript、uBlock Origin、uMatrix)のサポートを継続します
Brave Shieldsはデフォルトで広告とトラッカーをブロックします。Braveブラウザにネイティブに組み込まれているので拡張機能は必要ありません。また、ShieldsはオープンソースのChromiumコードベースに直接組み込まれているため、MV2やMV3に依存することはありません。
このように独立性が保たれているため、GoogleがMV2を強制的に排除しても、Brave Shieldsが弱体化することはありません。攻撃的な広告やトラッカーからユーザーを保護するために私たちが頼りにしているフィルターリスト(EasyListやEasyPrivacyなど)は、コミュニティ・コントリビューションのために開かれており、私たちは広くプライバシーコミュニティがこれらのリストを引き続き維持、管理し続けることを期待しています。Braveのプライバシー研究チームとエンジニアリングチームも同様に広くオープンな活動を続けてまいります。
MV2の廃止やMV3への移行にかかわらず、Shieldsは拡張機能よりも優れた安定した保護機能を提供し続けます。
今のところは使用可能です。私たちは既存のManifest V2拡張機能をサポートすることの重要性を認識しています。BraveブラウザのManifest V2サポートを強制的に有効にし、お気に入りの拡張機能を引き続きご利用いただけるようにしました。2025年6月、GoogleはChromeウェブストアから残りのManifest V2アイテムをすべて削除する予定です。Braveには拡張機能ストアはありませんが、オープンソースのChromiumエンジン上でカスタマイズ(または「パッチ」)するための確固たるプロセスが存在します。これにより、MV2がアップストリームのChromiumコードベースから完全に削除された後も、限定的なMV2サポートを提供することができます。
現時点ではAdGuard AdBlocker, NoScript, uBlock Origin, uMatrixについて、MV2拡張機能を明確にサポートする方針です。サポートはベストエフォートです。Googleの計画や拡張機能の作者が最終的にどうするかによって、サポート方針の変更を検討するかもしれません。拡張機能が古くなったりサポートが困難になったりした場合、私たちはユーザーに(潜在的に安全でない)時代遅れの機能を提供するのではなく、それらのサポートを削除する可能性があります。
これらの拡張機能を一覧表示する新しい設定画面の追加を予定しています。アップデートがされ次第 brave://settings/extensions に表示されるようになります。
簡単にまとめると、Manifest V3はWeb拡張機能のブロック機能を制限し、uBlock Originのようなプライバシーを強化する拡張機能がユーザーを保護することを難しくしているのです。プライバシーコミュニティはすでに、MV3の新しい制約を満たすために一から作り直した広告ブロック拡張機能の実験的バージョンのリリースを始めています。AdGuard AdBlocker MV3 ExperimentalとuBlock Origin Liteは数少ない例の一部です。これらの実験的バージョンは、広告やその他の不要なWebコンテンツをブロックすることが確認されています。しかし、MV3はブロックルールの上限、バックグラウンドスクリプトの削除、コスメティック・フィルタリングに関する変更など、新たな制限を課しています。全体として、これらの新しいMV3拡張機能はMV3自体がもたらす問題を解決するための対応に傾いている状況です。
Braveは拡張機能を使わずにクラス最高のプライバシーを提供します。また、プロシージャル・フィルタリングなどの新機能にも積極的に取り組んでいます。これにより攻撃的な広告やトラッカーをより柔軟にブロックできるようになり、ユーザーにとってよりクリーンで安全なブラウジング体験が保証されるようになります。Braveを使用できない場合は、ブラウザの拡張機能を使用することで、Braveの保護機能の一部(すべてではありませんが)を他の(あまりプライベートでない)ブラウザで使用することができます。広告ブロックの開発者のほとんどは、拡張機能のパフォーマンスと安全性に多くの配慮と注意を払っています。
Braveはまた、フィンガープリントのランダム化、エフェメラル・ストレージ・パーティションなど、広告ブロックに隣接する他のプライバシー保護機能も構築しています。このような保護機能は、拡張機能ベースのソリューションでは不可能でしょう。このような機能をBraveブラウザにネイティブに組み込むのは、私たちはこれらの機能がオプションのアドオンとして提供されるべきものではなく、真摯に向き合うべきデフォルトで必要な機能であると考えているためです。
Braveは今後もMV2拡張機能の限定的なサポートを提供しますが、真の解決策はBraveの業界をリードするネイティブ機能を使用することです。Braveブラウザをダウンロードするだけで、必要なすべての機能を利用できます。
詳細につきましてはGoogleより発表されるMV2廃止のタイムラインをご覧ください。
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