広告ブロックの進化のための手続き型コスメティックフィルター
バージョン1.73より、Braveはページ要素の手続き型コスメティックフィルターのサポートを追加することで、広告ブロック機能を大幅に改善します。
この記事を読む →Braveプライバシーチーム寄稿
この記事は、Braveブラウザの新しいプライバシー機能を紹介するシリーズの30回目の記事です。今回は、iOSソフトウェア・エンジニアのStephen Heaps、iOSプライバシー・エンジニアのJacob Sikorskiによる対応を紹介します。この記事はプライバシー・エンジニアリング・リードのShivan Kaul Sahibによって書かれた記事の日本語訳です。
iOSバージョン1.71より、Braveはユーザーの訪問を特定するブラウザデータを素早く削除する “Shred(シュレッド)” という新機能を搭載します。
Shredは、サイトがあなたのデバイスに保存している可能性のあるデータを即座に消去します。他のモバイルブラウザの類似機能とは異なり、Shredでは 特定の サイトのデータのみをワンタップで削除することができます。つまり、データを消去するたびにお気に入りのウェブサイトすべてから強制的にログアウトさせられることはなく、サイトごとの例外リストを管理する必要もありません。
他のブラウザが業界をリードするBraveのサードパーティ・トラッキングに対する保護機能に追随しようとしている一方で、ファーストパーティのトラッキング、つまりWebサイトがセッションをまたいであなたをトラッキングするリスクについてはほとんど語られていません。この種のトラッキングは、サイトがあなたの訪問頻度を監視したり、コンテンツへのアクセスを制限したり(例:「今月は5つの記事が残っています」というようなメッセージ)、ユーザーに関するファーストパーティ・データをパートナーと共有したり(例:サーバーサイド・トラッキング)することを可能にします。Shredは、あなたがサイト固有のデータを消去できるようにし、企業が詳細なプロフィールを構築したり、長期にわたってあなたと企業のやり取りを追跡したりするのを防ぐことで、この種のトラッキングを防ぎます。
Shredはすぐに以下3種類のいずれかの方法で実行することができます。
Shredはクッキーとストレージのプライバシー境界であるサイト単位で動作します。あるサイトをShredにかけると、そのサイトを開いているタブはすべて閉じられ、その端末に保存されている該当サイトに関するデータが消去されます。
特定のサイトに関して自動でデータ削除を行うことができます。このように設定することでサイトデータの削除を失念してしまうことが防げます。
設定では、サイトのタブがすべて閉じられたときか、またはブラウザの再起動時に自動でShredを実行するように設定できます。サイトのタブが閉じられたときに自動Shredを実行するように設定すると、サイトの最後のタブを閉じるたびに、毎回Braveがそのサイトのデータを自動的にShredします。
すべての サイトで自動Shredを行うように設定することも可能です。
iOSの自動Shredはデスクトップ、Androidにおける“このサイトを閉じる際にデータを削除”と同等の機能となります。
Shredは、サイトによって明示的に保存されたデータ(クッキーやローカルストレージなど)と、暗黙的なデータ(ネットワーク関連のキャッシュなど)の両方を削除します。Shredは可能な限り多くのデータを消去します。そのため、いわゆるプライベートWebKit APIを使用して保存されたローカルデータも消去します。
iOS版Braveは、iOSブラウザの中ではプライバシーをリードしていますが、AndroidやデスクトップのBraveが提供するプライバシー保護にはまだ及びません。Shredは事実上すべてのサイトデータを消去しますが、アップルが課すプラットフォーム制限のため、一部の限られた種類のデータはアクセスすることができません。
私たちは、プラットフォーム間で一貫した体験を提供するため、Shred機能をAndroidとデスクトップに導入する予定です。私たちは、ユーザーが安全かつ快適にWebを閲覧し、押し付けがましい広告やトラッキングから解放され、プライバシーコントロールが機能することを望んでいます。プライバシーは、常にで簡単であるべきです - そしてきっと楽しいものになります。
バージョン1.73より、Braveはページ要素の手続き型コスメティックフィルターのサポートを追加することで、広告ブロック機能を大幅に改善します。
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