BraveウォレットはシールドされたZcash取引をデスクトップに追加しました。Android, iOSも近日搭載予定です。

2025年4月2日 — 本日リリースされた最新のデスクトップ版の（v1.77）より、ブラウザ内蔵のBraveウォレットにおいて、シールドされたZcash取引を行えるようになりました。この統合は、Mainnet 2023で発表されたZcash/ECCおよびFilecoin Foundationとの継続的なパートナーシップの一環であり、プライバシー保護機能を持つZcashネイティブ通貨（ZEC）をBraveウォレットで直接購入、送信、受信できるようになりました。

シールドされた取引は、ゼロ知識証明を使用して送信者、受信者、および取引金額をパブリックブロックチェーンから隠します。BraveウォレットにZcashのシールド付き取引を追加することで、ユーザーはプライベートに暗号資産の送信や保存ができるようになりました。この統合により、Braveウォレットユーザーは、Bitcoin、Ethereum、Solanaなど既存のサポートネットワークと並行してプライバシー保護技術にアクセスできるようになります。

AndroidとiOSでは今後数ヶ月以内に機能実装される予定です。

BraveウォレットのプライバシーをZcashと共に拡張しました

Braveブラウザは、ユーザーがオンラインで行うあらゆる活動のプライバシーとセキュリティを大幅に向上させます。広告やトラッカーをブロックする中核機能となるShields、ビルトインVPN、ログイン不要のAIチャットエージェントLeoなどの機能により、Braveブラウザはブラウジング中の安全性を高めることができます。Braveおよび他のブラウザでも利用可能なBrave Searchは、Webの独自インデックスから高速で正確な検索結果を提供し、ユーザーのプロファイリングを一切行いません。ブラウザにネイティブに組み込まれた安全なマルチチェーン暗号資産ウォレットであるBraveウォレットは、このプライバシー重視の姿勢をWeb3や価値のインターネットにまで拡張します。

ビットコインのような有名な暗号通貨は本質的に公開されており、公開台帳に取引が記録されるためユーザーのプライバシー保護には限界があります。Zcashはこの問題の解決を目指しています。

Zcashはプライバシーに焦点を当てた暗号通貨で、ビットコインのコードベースの初期バージョンをフォークして開発されたものです。公開された取引とシールド保護された取引の両方を提供し、後者はゼロ知識証明を使用してプライバシーを確保します。Zcashでの取引は、透明なアドレス（t-addr）またはシールドされたアドレス（z-addr）のいずれかで制御でき、ユーザーは公開取引かプライベート取引かを選択することができます。

ZcashとBrave Walletが統合されることで、Braveはユーザーがブラウジング、検索、そして今やトランザクションにおいてもセキュアな匿名性を保つことができるようになりました。

「BraveウォレットにZcashのシールド保護取引を統合できることを嬉しく思います。これによりユーザーはブラウザから直接プライバシーが保護された取引を行うことができるようになります。」とBraveのWeb3担当バイスプレジデント、James Mudgettは話します。「Braveのプライバシー標準のアプローチはユーザーが自分のデータを管理できるようにするものであり、シールドされたZcashを使用してプライベートに暗号資産を購入、送信、保存できるようにすることは、私たちのプライバシー提供の自然な拡張です。」

「金融におけるプライバシーは人間の自由の基本です。Braveのプライバシー優先のWebブラウジングへの取り組みとZcashの最高クラスのシールド保護取引、このふたつの統合はユーザーの主権にとって大きな前進となります」とECCのCEOであるJosh Swihart氏は話します。「Zcash（ZEC）をBrave Walletに導入することで、プライバシーを犠牲にすることなくデジタルキャッシュにアクセスして使用することが容易になります。これは金融の自律性にとって、そして最終的には人類全体にとって重要な勝利となります。」

Braveウォレットを使用したZcash取引

BraveウォレットでシールドされたZcash取引を開始するには、Braveブラウザの Wallet icon アイコンをクリックし、以下の手順にお進みください。

サイドバーメニューの送信をクリックします。

送信するアセットを選択します。

送信先のアドレスを指定します。

トランザクションを確認します。

ZcashとECCについて

Zcashはプライベートなピアツーピア決済のためにゼロ知識暗号化を組み込んだ最初の暗号通貨です。信頼できるデジタルウォレットで利用可能で、世界中の高品質な取引所に上場しており、プライベートな日常の支払いや長期的な貯蓄に最適なオプションとなっています。

Electric Coin Coは2016年にZcashを立ち上げ、他の開発者やチームと共にプロトコルとユーザーエクスペリエンスのサポートを継続しています。Zcashは経済的自由を強化するために構築された暗号通貨です。設計はビットコインに似ていますが、取引情報を暗号化し、ユーザーが資産を保護できるプライバシー技術を使用しています。Zcashのビジョンは、経済システムへの平等なアクセスを提供し、すべての人が経済活動に参加する能力を与えることです。詳細はelectriccoin.coでご確認ください。

BraveウォレットとBraveについて

Braveウォレットは、プライバシーブラウザであるBraveに直接組み込まれた安全なマルチチェーン暗号資産ウォレットです。拡張機能は必要ありません。Braveウォレットを使用すると、ユーザーはトークンやNFTを管理したり、DAppsに接続してWeb3に参加したり、分散型金融、ソーシャルメディア、ゲームなどを探索することができます。Braveウォレットユーザーは、他のホットウォレットや、LedgerやTrezorなどのコールドウォレットを接続することができます。Solana、EthereumとEVMチェーン、Filecoinチェーン上でDAppsでの購入、保存、送信、接続が可能です。

Zcashが統合されたのは現在デスクトップのみですが、Braveウォレット自体はデスクトップ、Android、iOSで無料で利用できます。デスクトップでは、アドレスバー近くのウォレットアイコンをクリックします。モバイルでは、ユーザーは “⋮"（Android）または “…"（iOS）をタップし、その後ウォレットアイコンをタップします。

Braveは、プライバシーブラウザ、独立した検索エンジン、ブラウザネイティブのマルチチェーン暗号資産ウォレットを通じて、Web3をより広範なWebに直接サポートすることで、Web3の普及を先導する原動力となります。Braveは現在、月間アクティブユーザー数が8,000万を超えます。詳細はbrave.comをご覧ください。