Brave LeoがiOSに搭載され、ブラウザAIアシスタントは全てのプラットフォームに対応しました

先日、私たちの目標のひとつである、プライバシー重視のAIアシスタント Leoのモバイル対応として AndroidでのLeoのリリースを発表しました。

そして本日、バージョン1.63にアップデートしたiPhoneおよびiPadにて、ブラウザのアドレスバーからLeoへの質問、WebページやPDFの要約、ページの翻訳、コンテンツの作成などができるようになり、Leoのモバイルサポートが完全な形で開始されたことをお知らせします。

Leoは、幅広いトピックに関する自然な会話を可能にします。ブラウザに組み込まれたAIと複数の大規模言語モデル(LLM)を選択できるLeoは、シームレスで親しみやすい方法でAIと簡単に対話することができます。

モバイル版ローンチの後半戦では、iOSだけの特別な機能を追加しました。voice-to-text 機能により、iOSユーザーは入力した内容を話すと、手入力することなくテキストに変換することができます。これにより対話が効率化され、AIアシスタントへの情報伝達がさらに簡単になります。さらにドキュメントの統合やMixtralのような新モデルを組み合わせれば、iOS版Leoはどこにでも持ち運べるパワフルなモバイルAIアシスタントになるのです。

Leoで何ができますか？

Leoは閲覧しているWebページのコンテキストも、このコンテキストから完全に切り離されたものも、様々なタスクを処理することができます。

• WebページやPDFのリアルタイムでの要約の作成
• コンテンツに関する質問への回答
• クエリに対する即座な回答
• レポートや記事、ソーシャルメディアなど、新たな長文コンテンツの作成
• ページの翻訳、分析や書き換え
• 様々な言語でのソフトウェア・コードの生成

これらの使用例に加え、私たちは特にモバイルユーザーを念頭に置いて、以下のような機能をBraveに統合しました。

• Voice-to-text: iOSデバイスの音声テキスト変換機能を使って、Leoに直接話しかけると、テキスト入力せずに話し言葉をテキストに変換できます。
• 文書/PDFサマリ: Leoは、PDFを含むさまざまな種類のコンテンツファイルを要約することができ、小さな画面で高密度のコンテンツを消費するのが楽になります。
• Google Docの統合: ブレーンストーミングや執筆支援、クイックサマリーの作成、翻訳など、Google Docs、Google Sheetsの統合によりモバイルでの生産性を高めるためにLeoを使用することができます。

iOSのLeoを使えば、自宅、オフィス、その他どこに移動しても、生産性を最大限に高めることができます。すべてBraveブラウザと同じプライバシーとセキュリティが保証されています。Brave Leoでは、ログインやサインアップの必要はありません。ブラウザを開いてチャットするだけ利用できます。

デフォルトLLMのMixtralが高品質な回答を導きます

Brave Leoは、複数の高品質な大規模言語モデル（LLM）が使用できるため、ニッチな質問に対してもより適切な回答が得られ、他のAI体験につきまとうハルシネーションも少なくなります。

LeoではLLMとしてMixtral 8x7B、Claude Instant、Llama 2 13B が使用できます。Mixtral（デフォルトのLLM）では、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語を含む複数の言語で対話することができます。

Mixtral 8x7Bは、2023年12月のリリース以来、開発者コミュニティの間で急速に人気と導入実績を獲得しています。LMSYS Chatbot Arena Leaderboardによると、Mixtral 8x7Bは現在、ChatGPT 3.5、Claude Instant、Llama 2、その他多くの製品を上回っています。また、BBQベンチマークによると、Mixtralはハルシネーションやバイアスの軽減においても改善を見せています。

これらの理由から、私たちはMixtral 8x7Bをデスクトップ版LeoのデフォルトLLMに設定しました。iOSでもMixtralがデフォルトのLLMですが、他のLLMを選択したり、より頻繁に利用する方のためにLeoプレミアムにアップグレードするオプションもあります。

Leoプレミアム

Brave Leoは、すべてのユーザーが無料で利用できます。しかし、より高頻度の利用を希望する人のために、プレミアム版のLeoを用意しています。ユーザーは月額14.99ドルでLeoプレミアムに加入することができ、1つのサブスクリプションでiOS、Android、Linux、macOS、Windowsの5つの異なるデバイスでプレミアム版を利用できます。

プライバシー・デフォルトのスマートAI

Braveのその他すべての機能と同様に、Brave Leoはプライバシーが最優先されます。Leoを使用したチャットはプライベートで安全です。Leoはチャットを記録したり、モデルトレーニングに使用したりしません。また、Leoの使用にはアカウントやログインは必要ありません。Leoにおけるプライバシー保護は具体的には以下の通りです。

• リバースプロキシ: すべてのリクエストは匿名化サーバーを経由してプロキシされるため、リクエストとユーザーを紐付けることはできません。BraveはユーザーのリクエストとIPアドレスを紐付けることはできません。
• レスポンスは破棄されます: Leoの会話はBraveのサーバーに保存されません。Leoからの応答は生成後に破棄され、モデルのトレーニングには使用されません。ユーザーにリンクできる識別子（IPアドレスなど）は収集せず、BraveがホストするAIモデルによって個人データが保存されることはありません。Anthropicをモデル選択しLeoを利用した場合、そのデータはAnthropicによって30日間処理され、その後削除されます。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
• 無料版の利用にログインやアカウントは必要ありません: Leoを利用するにあたり、Braveアカウントを作成する必要はありません。
• リンクのできないサブスクリプション: Leoプレミアムにサインアップすると、Leoを使用する際にサブスクリプションを認証するリンク不可能なトークンが発行されます。これは、Braveがあなたの購入詳細と製品の利用を結びつけることができないことを意味し、あなたのアクティビティがあなただけのものであることを保証する特別なステップです。アカウントの作成に使用する電子メールは、日々のLeoの使用とはリンクされないため、他にはないプライベートな認証体験となります。

Leoの今後と、利用開始方法

iOS版Brave Leoが、バージョン1.63にアップデートしたすべてのBrave iOSユーザーに提供されました。今後数日間に渡って段階的に提供される予定です。

Brave Leoを試してみますか？ブラウザを開き、アドレスバーに文字を入力し、Leoに聞く をクリックするだけです。iOSユーザーの方は、「・・・」をタップし、Leoをタップしてください。

また、Leoはオプトイン機能でいつでも無効にすることができます。設定からLeoをタップし、「アドレスバー入力中に自動でサイト候補を表示」を無効にすることで、アドレスバーに表示される “Leoに聞く” を無効にすることができます。

Brave Leoに関する詳細はプロダクトページ、またはLeoのロードマップをご覧ください。