Braveブラウザが月間アクティブユーザー1億を突破

Brave Searchも年間換算で200億クエリに到達
9月30日時点で、Braveブラウザはデスクトップとモバイルを合わせた世界全体の月間アクティブユーザー数(MAU)が1億を超え、正式に1億100万ユーザーに到達しました。
私たちはこの達成を祝うとともに、今後の展開についても少しお話ししたいと思います。また、デフォルトでプライバシーを保護し、ユーザーを最優先するWebの構築というBraveの使命に賛同してくださった1億の方々に(今も増え続けています!)、心から感謝申し上げます。すべてのユーザーの皆様、そして特に、その情熱と支援によって私たちを前進させ続けてくださっている活発なBrave/BATコミュニティの皆様に深く感謝しています。
「1億のユーザーは、単なる成長のマイルストーン以上のものです。これはユーザーファーストのより良いWebを求める運動です。世界中のユーザーが、BigTechによる追跡や悪用ではなく、自身のオンライン体験に対するプライバシーと自らによるコントロールを選んでいます。」と、BraveのCEO兼共同創業者であるBrendan Eichは話します。「ブラウザを発表して以来検索エンジン、プレミアム製品、広告プラットフォームなど、すべての製品においてプライバシー保護を組み込んできました。AI製品の拡充においても、デフォルトでプライバシーを保護する設計を継続し、それこそが次の成長の原動力となるでしょう。」
Braveブラウザの成長
過去2年間、Braveブラウザは毎月平均約250万の純増ユーザーを獲得してきました。今年9月には、世界全体の月間アクティブユーザー数(MAU)が正式に1億を突破しました。また同時に、デイリーアクティブユーザー数(DAU)も4,200万を超え、DAU/MAU比率0.42を達成し、ユーザーのBraveに対する高いエンゲージメントを裏付けています。
この成長の原動力となったのは、BraveがBigTechの代替となり、プライバシーを保護しつつ競合より最大3倍高速なブラウザがユーザーに大きなメリットをもたらすという世界的な認識です。また、ユーザーに選択肢が提供されれば、ユーザーはその選択権を行使して新しいブラウザに乗り換えます。実際、2024年のDMA(デジタル市場法)施行とiOS 17.4のリリースに伴い導入された新しいブラウザ選択画面により、EU内でのBrave iOS版の1日あたりのインストール数は50%増加しました。

Brave Searchの成長
Brave Searchは独自開発の独立したWebインデックスで動作しています。西側諸国で完全に独立した検索エンジンは3つのみで、BigTech以外ではBrave Searchが唯一です。
Brave Searchも急成長を遂げており、月間16億件以上、年間では約200億件のクエリを処理しています。Brave Searchは毎日平均5,000万件以上のユーザークエリに対し、高品質で独立性が高く、プライバシーを保護した回答を提供しています。
Brave Searchは、検索エンジンに統合されたAIの利便性を求める数百万人のユーザーに向けて、毎日1,500万件以上のAI生成による検索回答も提供しています。また、Braveは検索とAIチャットを一体化させたBrave Search専用の新しいAIチャット体験、Ask Braveを発表したばかりです。
Brave SearchはほとんどのBraveユーザーのデフォルト検索エンジンですが、他のブラウザ(特にChrome)からの利用も増えており、全体の1日あたりのクエリ数の約8%を占めています。
プライバシー・エコシステムとしてのBrave
私たちは早い段階で、人々のプライバシーはオンラインアクセスに使用するツールに依存することを認識しました。そこで、ブラウザを単一のプライバシースーパーアプリとして強化する取り組みを始めました。これには、デフォルトで広告とトラッカーをブロックするブラウジング機能に加え、プライベート検索、そしてBigTechのサービスに代わる一連のプライバシー保護ツールが含まれます。これらのツールをブラウザに直接統合することで、拡張機能が不要になります。
Brave Shieldsは、訪問するすべてのWebページで保護機能を提供します。デフォルトで、広告、サードパーティトラッカー、クロスサイトCookie、フィッシング、フィンガープリンティングなどをブロックします。Shieldsの設定は好みに応じて簡単にカスタマイズ可能です。そして最大の利点は、拡張機能や他のアプリをダウンロードすることなく、これらの保護機能が利用できることです。
Brave Shieldsに加え、Braveブラウザには数多くの高度なセキュリティおよびプライバシー保護機能が標準搭載されています。具体的には、ネットワークサーバーコールの削減、ストレージパーティショニング、Global Privacy Control(GPC)の有効化、バウンストラッキング保護などがあります。
最後に、ユーザーがオンラインでプライバシーを守るためには、使いやすく、デフォルトでプライバシーを保護する代替手段の提供が必要だと考えました。Brave Searchはユーザーをプロファイリングしません。ブラウザ統合型AIアシスタントのBrave Leoは、チャットを保持・共有せず、モデルトレーニングにも利用しません。Brave VPNは、Braveブラウザ以外のアプリでも位置情報のマスキングとIPアドレスの非表示を可能にします。Braveウォレットは、プライベートかつ透明性の高いシールド型Zcashトランザクションに対応しています。このプライバシーファーストのアプローチは、私たちが開発するすべての製品と機能に貫かれています。
Brave and AI
Brave Leoは、ChatGPTのような強力なツールの機能を、プライバシーの妥協やベンダーロックインなしで提供し、Webの使い方を一新します。Claude、DeepSeek、Llama、Qwenなどの主要AIモデルを使用できるほか、独自のローカル/リモートモデルを接続してAI体験を完全にコントロールし、完璧なプライバシーを確保できます。ブラウザ内蔵のアシスタントとして、Leoは複数のタブ、PDF、画像、動画、ドキュメントのコンテキストを理解し、リアルタイム情報にアクセスすることで、アプリ間の切り替えなしに調査、分析、作成を支援します。さらに、Leoはアカウントやプロフィール不要で、会話履歴はデバイスに保存されます。Leoはチャットを保持・共有せず、モデルトレーニングにも利用しません。
Brave Searchの「AIアンサー」と「Ask」機能を使えば、検索画面上で直接質問し、高品質かつ最新の回答を得ることができます。AI生成の回答は検索結果ページの上部に表示されるほか、フルスクリーンのフォローアップチャットでも確認できます。
Braveは、Leoの新しいエージェント機能により、AIの次の段階に向けた準備も進めています。他のAIエージェント同様、エージェント型Leoはユーザーの代わりにメッセージの作成、返信、支払いや予約の処理などを実行できます。特徴的な点として、Braveのエージェント機能は特別な専用ブラウザプロファイルに隔離され、機密情報を含む可能性のある他のタブへのアクセスを防ぎます。また、エージェントが実行可能なアクションついてはユーザーが最終決定権を持ち、意図しないアクションが行われないようにします。
Braveのビジネスについて
Braveは世界中のエンドユーザーの間で驚異的な普及を遂げる一方で、持続可能なビジネスとしても成長してきました。
Brave Ads
Braveの業界初となるプライバシーを保護したデジタル広告エコシステムは、現在世界トップクラスのブランドと提携しています。Brave Adsは、他のチャネルではリーチできない新たなオーディエンスへのアプローチを可能にします。ブラウザインターフェースや検索結果ページに直接表示される独自の広告フォーマットを提供し、ブランド(望まない広告の衝突がないプレミアム広告表示)とユーザー(プライバシーの尊重)の両方に安全性をもたらします。これまでAmazon、Ford、Intuit、eBay、Wayfairなど、世界的な大手ブランドがBrave広告を活用しています。
→ Brave広告についてさらに詳しく、または今すぐキャンペーンを開始。
Brave Search API
Brave Searchは独自開発の独立したWebインデックスで動作しています。西側諸国で独立したインデックスは3つのみで、BigTech以外ではBraveが唯一です。また、AlphabetのGoogleやMicrosoftのBing、あるいは検索結果をBingに依存している一見独立系のDuckDuckGoとは異なり、Braveは検索結果に偏向や検閲を加えず、検索アルゴリズムの操作も行いません。
このインデックスは、Brave Search APIを介して他の検索やAIアプリケーションの動力源として利用できるようになりました。Brave Search APIは、エージェント型検索、チャットボット、コーディングアシスタント、AI検索エンジンなどを強化します。リアルタイムデータを提供してハルシネーションを削減し、検索拡張生成(RAG)パイプラインで卓越した性能を発揮します。さらに、月間2,000クエリまで無料で、CPM 5ドルからという手頃で明瞭な有料プランも提供しています。現在、Brave Search APIは主要なAI LLMの一部において、唯一のリアルタイムデータ供給源となっています。
Brave Premium
Braveのエンドユーザー向け機能はすべて無料ですが、よりプレミアムな体験を望むユーザーもいます。そこでBraveは、いくつかの無料機能の強化版を手頃な価格で提供しており、これらを総称してBrave Premiumと呼んでいます。
「Brave Leoプレミアムでは、より高いレート制限とより多くのモデルへのアクセスが可能です。無料のビデオ会議ツールBrave Talkにも、強化されたモデレーター機能、通話記録などを備えたプレミアム版があります。また、Brave Searchプレミアムは広告なしの検索体験を提供します。
最も広く利用されているプレミアム機能のBrave VPNは、現在約10万人の登録者を抱えています。1つのBrave VPNサブスクリプションで、デスクトップ、iOS、Android合わせて最大10台のデバイスを保護できます。プライバシーとストリーミング性能の両方を向上させる豊富な機能により、Brave VPNは世界中どこからでも、お望みのコンテンツへの安全なアクセスを実現します。
Braveウォレット, Rewards, BAT
Braveはブラウザに直接統合された優れたWeb3ツールも提供しています。Braveウォレットは、サードパーティ拡張機能のリスクなしにトークン、NFT、通貨を管理できる安全なマルチチェーンウォレットです。Brave Rewardsは完全オプトイン制で、プライバシー保護型のBrave Adsの表示方法と頻度をユーザーが選択できます。オプトインしてウォレットを接続すると、Basic Attention Token(BAT)の形で広告収益の一部を獲得できます。Brave Rewardsは、Brave Creatorsに登録された数百万のWebサイトやコンテンツクリエイターを支援する手軽な方法も提供します。総供給量15億トークンの99%以上が流通しているBATは、Ethereumのオンチェーン保有者数で14番目に分散されたトークンです。これによりBraveは、100万人以上のユーザーを持つ初の暗号資産アプリケーションとなりました。
暗号資産とWeb3業界の大手企業の多くが、Brave Adsでの広告出稿、Braveウォレットとの統合、またはRewards パートナープログラムへの参加を行っています。
Braveのユーザー数やその他の指標の集計方法について
プライバシー企業として、私たちはGoogleのかつての(そして現在は放棄された)理念をより強化して守っていることを誇りに思います。私たちが「悪いことはできない」と言うとき、それは私たちがそもそもユーザーデータにアクセスすることができないという意味です。
そこで、Braveが月間アクティブユーザー数や1日の検索クエリ数といったデータをどのように把握しているかを説明します。私たちは、デスクトップ、iOS、Androidにおいて、ブラウザが1日に何回ダウンロードされたかという基本的な集計のみを保持しています。この集計からわかるのは、何らかのコンピューターまたはモバイルデバイスがブラウザをダウンロードしたことと、そのデバイスのプラットフォームだけです。誰が、どの特定のデバイスでダウンロードしたかはわかりません。
私たちは「デイリー・ユーセージ・ピン(daily usage ping)」と呼ばれる仕組みにより、日次・月次の使用状況も同様に集計しています。これは本質的に、ブラウザクライアントから当社サーバーへ1日1回送信されるpingで、デバイスでブラウザが開かれたことを通知します。このpingには、そのデバイスへのBraveインストール日も含まれており、これによりリテンション率を算出し、重複カウントを防ぎます。すべてのデータは集計レベルで収集・分析され、個人データが収集されないよう保護措置が施されています。これらの保護措置はオープンソースのコードベースで確認可能です。
Brave Searchの1日のクエリ数を集計する際も同様の仕組みを使用しています。クエリの件数はわかりますが、誰が検索したか、検索テキストの内容、検索結果については把握していません。
最後に、個別機能の利用状況を理解するため、Privacy Preserving Product Analytics(P3A)を活用しています。この仕組みもオープンソースで、誰でも検証可能です。