Brave Rewardsの変更に関する重要なお知らせ

以下に詳細をご案内いたしますが、今後Brave RewardsにてBATを受け取るにはbitFlyer口座の接続が必要になります。口座開設がお済みでない方はこちらよりbitFlyer口座の開設を行うことができます。

2023年2月上旬にリリース予定のBraveバージョン1.48.xで搭載されるBrave Rewardsの変更点を詳しくご紹介いたします。これらの変更点はテストや開発を目的としたナイトリー版やベータ版で事前にご確認いただくことができます。

Brave Rewardsの開始以来、1,000社以上の広告主が5,900以上のBrave広告キャンペーンを実施し、数百万人のBrave Rewardsユーザーがそれらの広告に注意(attention)を向けてBATを獲得してきました。私たちのtransparencyページでは、法定通貨や他の暗号資産にて支払われた広告費をBrave Rewardsのユーザーに配布するためにオープンマーケットから購入したBATを表示しています。また、Brave Rewardsのユーザーは、お気に入りの認定コンテンツクリエイターに3600万BAT以上を寄付し、より良いプライベートWebをサポートするために貢献しています。

以下に説明するBrave Rewardsの変更は、私たちが不正利用を撲滅し、正当なユーザーとクリエイターへの約束をより適切に果たせるようにするためのものです。また、現在の中央集権的な「バーチャルBAT」システムを廃止することで、より分散化された未来の構築に力を注ぐことができるようになります。

変更によるユーザーへの影響について

Brave AdsによるBATの獲得/付与を開始するには、次期バージョン1.48よりカストディアルアカウントをBrave Rewardsのプロフィールに接続する必要があります。GeminiUphold、そして日本ではbitFlyerと、Braveは現在3つのカストディアルアカウントプロバイダーと連携しています。カストディアルアカウントを必須とすることで、BATの収益を送金する場所が確保され、中央集権管理である「バーチャルBAT」システムが不要になります(詳細は以下の「バーチャルBATの終了」をご覧ください)。

※Brave RewardsプロファイルのbitFlyer接続方法についてはこちらのヘルプページをご覧ください。

よりプライベートなWebの一部としてクリエイターをサポートすることのみを目的とするなら、Brave Rewardsにオプトインして新しい「クリエイターサポート専用」の設定を利用することで、カストディアルアカウントを接続せずにクリエイターをサポートすることが可能です。広告収入の一部はクリエイターのために使われ、認定クリエイターに毎月支払われる報酬の一部としてBraveから分配されることになります。さらに寄付をしたい場合は、カストディアルアカウントを接続することで、他で購入したBATをBrave Rewardsのエコシステムでクリエイター支援に利用できるようになり、チップ機能も利用可能になります。

カストディアルアカウントを接続しないクリエイターサポート限定の画面表示

カストディアルアカウントを接続しないクリエイターサポート限定の画面表示

カストディアルアカウント接続を行う画面表示

カストディアルアカウント接続を行う画面表示 

バーチャルBATの終了

1.48.xにおけるBrave Rewardsの変更後、主に未認証ユーザー向けであった「バーチャルBAT」(vBAT)システムを廃止する予定です。

vBATとは?

カストディアルアカウントを接続せずにBrave Rewardsを利用する場合、発生する収益は「vBAT」(バーチャルBAT)と呼ばれるものになります。vBATはブロックチェーン上のBATではなく、Chaumian blind signatureである「ecash」スキームに支えられた中央集権型ポイントシステムです。vBATはカストディアルアカウントを接続したときに、クリエイターの支援や、BATに交換したりすることができます。

例えば、あなたが未認証ユーザーで、Brave Adsの収益を獲得し、Brave Rewardsの残高が「5BAT」になっているとします。その「5BAT」は実際にはvBATであり、暗号署名された証明書としてあなたのデバイスに保存されています。カストディアルアカウントを接続して Brave Rewardsのプロフィールを「認証」すると、お使いのデバイスはこれら5vBATの証明書を当社のサーバーに送信します。そこから、当社のサーバーは、当社のライセンスを受けたカストディアルパートナーのAPIを利用して、5BATをカストディアルアカウントに入金します。

vBATはいつ廃止するのか?

早ければ、2023年4月中にvBATは廃止になります。しかし、我々はユーザーがこの変化に対して調整する時間を設けたいと考えており、より正確な日付は近日中にお知らせします。1.48.xでは、カストディアルアカウントに接続していない既存のユーザーは、2月の収益に対する最終的なvBATの支払いを3月に受けることができます。

vBATの終了期限の日を過ぎると、vBATは有効とみなされなくなり、Brave Rewardsから取り除かれます。つまり、古いバージョンのBraveでvBATの残高が残っていたとしても、期限を過ぎるとそのvBATを利用することはできなくなります。

vBATの終了期限の日が近づくにつれ、未確認/非接続のユーザーには、より詳細な情報と具体的な日付が記載されたメッセージが表示される予定です。

カストディアルアカウントに接続していないユーザーへのvBAT 終了のお知らせ

カストディアルアカウントに接続していないユーザーへのvBAT 終了のお知らせ

サポート対象外地域のユーザーについて

私たちの目標は、vBATを廃止する前に、カストディアルアカウントをBrave Rewardsに接続するためのサポート国の数を最大化することですが、残念なことに、カストディアルオプションが利用できない国もまだ残っています。例えば、ドイツは現在、どのカストディアルパートナーもサービスを提供しておらず、vBATの終了期限までにサポートされることはないでしょう。また、経済的な持続性が見込めないため、当社やカストディアル・パートナーにとってサポートが困難な地域もあります。これらのサービス/サポートが対象外の国の一覧は、こちらでご覧いただけます。

もしあなたがサポートされていない国の方である場合、vBATの残高をサポートしたい検証済みのクリエイターに寄付するオプションがあり、このようなメッセージが表示されます。

カストディアルオプションが利用できないユーザーへのvBAT終了のメッセージ

カストディアルオプションが利用できないユーザーへのvBAT終了のメッセージ

サポートされていない地域のユーザーの皆様にはご不便をおかけいたしますが、このような状況についてお詫び申し上げます。Brave Rewardsの地域別サポートが可能な限り最大化されるよう、既存のカストディアルパートナーおよび新規カストディアルパートナー候補と引き続き協力いたします。 

なぜvBATが削除されるのか?

第一に、vBATはBATの長期的な保管場所として機能することを意図したものではありません。多数のプロファイルに資金を貯め込み、その資金をシステムから引き出す不正な手段を待っている不正利用者が多く存在します。vBATの有効期限の設定はそのような不正利用を防ぐために検討を開始しました。当初、徐々にvBATの期限が切れていく方法を検討していましたが、ユーザーへの影響を最小限に抑えるため、可能な限り期限切れを遅らせることにしました。

第二に、vBATは発行後、ユーザーの端末にローカル保存されます。そのため、デバイスの破棄、Braveのアンインストール、プロフィールの削除などによりvBATが消えてしまうことでプラットフォームにおける透明で正確な管理が困難になります。

そして今、レガシーの未確認ユーザー状態の廃止、および新しい「クリエイターサポート限定」設定の導入により、vBATはもはや必要ではなくなりました。中央集権的なvBATシステムを廃止することで、Brave Rewardsのより透明で分散化された未来の構築に力を注ぐことができるようになります。

vBAT以降の非中央集権化

私たちは以前、THEMISのような取り組みを通じて、Brave RewardsにおけるBrave Adsシステムの非中央集権化に関する研究の詳細をお伝えいたしました。中央集権型vBATシステムの廃止は、この方針における新たなステップを意味します。例えば、中央集権的なvBATシステムで計上されるvBATコントリビューションではなく、ユーザーは将来、自分のセルフカストディのBraveウォレット(またはMetaMaskなどのWeb3ウォレット)から、EthereumやSolanaなど、クリエイターのWeb3アドレスに直接オンチェーンBATを送信できるようになるでしょう。また、Brave Firewall + VPNBrave Talk PremiumなどのプロダクトをオンチェーンBATで購入できるようにしたいと考えています。

同様に、多くのユーザーから、カストディアルアカウントを接続する代わりに、Braveウォレットを直接Brave Rewardsに接続し、Braveウォレットのアドレスに直接BATの支払いを受けることが可能かどうかという質問が寄せられています。これは私たちが歓迎する未来であり、検討を続けているところです。しかし、現在の金融規制(FinCENやOFACの要件、または米国外の同等の規制当局など)に準拠するため、現時点ではまず、認可されたカストディアンを経由して支払いを行う必要があります。 

なお、BATをカストディアルアカウントに受け取ったら、いつでもBraveウォレットにオンチェーンで送信することができます。将来的には、Brave RewardsとBraveウォレットをより近づけ、より統一されたユーザーエクスペリエンスを形成する予定です。詳細は追ってお知らせします。

クリエイターへの変更点

Braveクリエイターに登録されている方は、Braveクリエイターダッシュボードの「残高」表示を削除する予定です。クリエイターダッシュボードに表示される残高は、主にあなたに貢献されたものの、あなたのカストディアルアカウントへの払い出しがまだ保留となっているvBATを表示するものですので、今後は不要になります。

Updated creators dashboard without vBAT balance indicator

更新後のvBATバランスを非表示としたクリエイターダッシュボード

なお、既にカストディアルアカウントに支払われたBATは、今回の変更とは関係ありません。vBATの残高表示がなくても、毎月のCreatorsの支払いや、ユーザーからの直接的なチップを、接続されているカストディアルアカウントで受け取ることができます。

この変更に伴い、Braveクリエイターの全体的なエクスペリエンスも再設計する予定です。ここでは、Brave クリエイターのダッシュボードが将来どのようになるのか、初期のデザインプレビューをご紹介します。

Brave Creators Dashboardプレビュー

引き続きBrave Rewardsを使用するために何か必要なことはありますか?

カストディアルアカウント接続済みの場合

Uphold、Gemini、bitFlyerなどのカストディアルアカウントをBrave Rewardsのプロフィールにすでに接続している場合は、何もする必要はありません。Brave Rewardsのユーザー体験は、これまで同様に継続されます。

カストディアルアカウントを接続していない場合

Brave Rewardsへの接続をカストディアルパートナーがサポートしている国にいる場合は、できるだけ早く接続することをお勧めします。接続を行うことで、未認証ユーザーとして持っているvBATが、BATとしてカストディアルアカウントに転送されます。  

重要: バーチャルBATが終了すると、すべての未認証ユーザーは、最終的に新しい「クリエイターサポートのみ」のリワード設定に移行される予定です。未確認ユーザーとして残っているvBATの残高は、この移行が行われた時点で削除されます。そのため、その前にカストディアルアカウントに接続するか、お気に入りの認定クリエイターにvBATを寄付することをお勧めします。

「クリエイターサポート限定」に移行する前の未認証ユーザーのRewards画面

「クリエイターサポート限定」に移行する前の未認証ユーザーのRewards画面

なお、未認証/未接続のユーザーの場合、この変更が発生するBraveのバージョンにアップグレードすると、「推定報酬」がブランクになります。未認証のユーザーは、Brave Adsが有効な場合、自分が獲得できるvBATではなく、代わりにクリエイターサポートに貢献することになるからです。繰り返しになりますが、カストディアルアカウントをBrave Rewardsに接続すると、報酬を受け取ることができるようになります。

日本にお住まいの方はカストディアルアカウントとしてbitFlyerの口座をBrave Rewardsに接続することができます。bitFlyer口座の開設はこちらから行うことができます。

要約

  1. ブラウザのバージョン1.48.x(2023年2月予定)以降、Brave AdsよりBATを獲得したいユーザーは、まずカストディアルアカウント(Uphold、Gemini、日本ではbitFlyer)をBrave Rewardsと接続する必要があります。

  2. カストディアルアカウントに接続していないBrave Rewardsも、Brave Adsを閲覧することでクリエイターを支援することは可能ですが、カストディアルアカウントに接続するまで、自分が受け取れるBATを獲得することはできません。(これが新しい「クリエイターサポート限定」の設定です。)

  3. 1.48.x以降、バーチャルBAT(「vBAT」)は廃止されます。未認証ユーザーは、vBATが廃止される前に、カストディアルアカウントを接続してvBATをBATに換えるか、またはvBAT残高をお気に入りの認証クリエイターに送ることができます。vBATの廃止期限後、未認証のままのユーザーは、新しい「クリエイターサポート限定」の設定に移行される予定です。(Brave Adsを無効にしている既存のユーザーは、新しいエクスペリエンスに移行してもBrave Adsは無効のままです)。

  4. 早ければ2023年4月頃にvBATが廃止されますが、正確な日付は追ってお伝えします。

  5. vBATの廃止期限までに対応国数を最大化するよう最善を尽くしますが、残念ながら利用可能なカストディアルオプションがない国もあります。サポートされていない地域のユーザーは、既存のvBAT残高をお気に入りの認定クリエイターに貢献する時間があり、その後、新しい「クリエイターサポート限定」の設定で、認定クリエイターをサポートするためにRewardsを引き続き使用できるようになります。

これらの変更についてご質問がある場合は、Braveコミュニティーの公式フォーラムにご参加ください。

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