ピザ注文ハッカソンが明かす、AIエージェントとWebをつなぐ方法

先月、Apple、AWS、Google、NVIDIA、Microsoft、OpenAI、Salesforce、Snowflakeなどの企業から700名以上のエンジニアとテックリードが、人気AIニュースレターAlphaSignal主催のハッカソンに参加しました。2026年8月6日、そのうち100名以上が直接サンフランシスコに集まり、一見シンプルに見えるチャレンジに挑みました。制限時間90分・事前コード不可という条件のもと、3EmbarcaderoセンターへピザをオーダーしてデリバリーできるAIエージェントを構築するというものです。最初にピザを届けたチームが勝者となり、総額2,500ドルの賞金が用意されました。

面白い企画ですが、その裏にはAI開発における重大な問いが潜んでいます。「現在営業中の店はどこか」「近くに何があるか」「実際にデリバリー可能か」といった情報はトレーニングデータには含まれておらず、刻々と変化します。そのような現実世界で、自律エージェントを確実に動作させるにはどうすればよいのでしょうか?

受賞者のうち2名(Preston KweiRohan Gandotra)は、それぞれ独自の判断でBrave Search APIを活用し、同じ本質的な課題に取り組みました。トレーニングデータの範囲外にある外部世界の正確なリアルタイム情報を、いかにエージェントに与えるかという問題です。興味深いことに、2人はそれぞれ異なるアプローチをとっており、Brave Search APIがグラウンディングレイヤーとしていかに柔軟に活用できるかを示す好例となっています。

リアルタイム探索から注文へ

PrestonはBrave Search APIをライブのレストラン探索レイヤーとして活用し、古くなったデータやハードコードされた情報に頼るのではなく、エージェントが周辺のピザ店をリアルタイムで特定できるようにしました(この処理にはBraveのPlace Search APIも活用されています)。その後、エージェントはBraveブラウザ上でDoorDashを通じて実際の注文を完了させ、リアルタイムの検索とリアルタイムのアクションを一つのパイプラインに統合しました。

エージェントの意思決定を支える構造化・ランク付きデータ

Rohanは同じ課題に対して、より決定論的なアプローチをとりました。「そもそも近くにどんなレストランがあるのか、そしてエージェントはどの店を選ぶべきか」という問いに答えるため、 Brave Search APIを使って住所ベースで周辺のピザ店を取得し、距離によってプログラム的にスコアリングしたうえで、整理されたランク付きリストをエージェントへの入力として渡しました。スクレイピングも手動パースも不要で、エージェントの意思決定ロジックがすぐに使える形のデータを提供できた点が特徴です。

Brave Search APIはまさにこうした課題のために作られている

PrestonとRohanのアプローチはいずれも、エージェント構築において開発者がなぜBrave Search APIを選ぶのかを端的に示しています。エージェントの性能は、与えられる情報の質に直結します。静的なトレーニングデータでは、Embarcadero周辺で現在注文を受け付けているピザ店を知ることはできません。これは、より大きなスケールで開発者が直面する本質的な課題と同じです。

  • 最新情報に基づいた回答が必要なチャットボット
  • 鮮度の高い市場データを必要とするリサーチエージェント
  • Webの固定されたスナップショットではなく、リアルタイムで検証可能なライブアクセスを必要とするあらゆるAIシステム

ハルシネーションなしに質問に答えることが目的であれ、周辺ビジネスのランク付きリストをリアルタイムで取得することが目的であれ、パターンは同じです。独立したWebインデックスから正確で最新の構造化データを取得し、エージェントがすぐに使える形で渡す、ということです。

AlphaSignalのハッカソンは小規模で遊び心あふれる試みですが、すでに進行中のより大きな変化を指し示しています。AIエージェントは「質問に答える」から「アクションを起こす」へと移行しており、その変化はオープンWebへの信頼性の高いリアルタイムアクセスをエージェントに与えることに完全にかかっています。ピザの注文をテーマにしたハッカソンは、法律調査・市場インテリジェンス・不正検知といった分野で開発者が取り組む課題の縮図となりました。それがわずか90分とカウントダウンクロックの中に凝縮されていたのです。

受賞者はPreston、Rohan、そしてElliot S.となりました。おめでとうございます。また、AIコミュニティが一堂に集まり、エージェントの実用的な可能性を探る場を作ってくださったAlphaSignalにも感謝を申し上げます。

注記:Brave チームからは、DesktopプロダクトマネージャーのRafael Ebron、スタッフエンジニアのAnton Lazarev、プライバシー&セキュリティ担当VPのShivan Sahibを含む数名が立会い、および技術的な質問への対応を目的として参加しましたが、受賞者の審査はエージェントがピザを届けた速さと、コードがイベント当日にライブで構築されたかどうかのみに基づいて行われました。Braveの参加が結果に影響を与えることはありませんでした。

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