NFTとは?その仕組みは?

NFTは、暗号通貨に類似したデジタル資産の一種です (ただし、いくつか重要な違いがあります)。NFTとは一般的に、アーティストやデザイナーが制作 (ミント) し、単一の買い手にのみ販売される (多くの場合は暗号通貨を使用) ユニークなデジタルアート作品やその他の収集品のことを指します。しかし、NFTはアートやコレクターズアイテムだけでなく、より幅広い用途で利用されています。

この記事では、NFTの定義と現在の用途について説明します (NFTが将来的にどう活用されていくかについてはまだまだ未知数です)。また、NFTがどのように作成・購入・販売されるのかについてや、NFTの活用方法についても説明します。

NFTとは?

NFTとは、Non-Fungible Token (非代替性トークン) の略です。NFTは、ユニークな、または交換不可能なアイテムの所有権を示すために使用されます (「どんな車」ではなく「この車」と指定するようなものだと考えてください)。それでは、この意味をより良く理解するために各単語を分解して詳しく説明していきます。

  • Fungible (代替性): 通貨に関して最もよく使われる用語です。「代替性」とは、一意ではなく事前設定された価値によって定義されるもののことを指し、同じような価値を持つ他の何かと交換できることを意味します。たとえば、1米ドルは他のどのような米ドルとも交換することができますが、それはこのプリセット値 (1米ドル) によりその価値が定義されているからです。このように、1ドルはどこから見ても同じであり、交換可能なのです。

  • 米ドルが通貨価値ではなく、固有のシリアルナンバーやユニークなアート作品によって定義されるのであれば、「非代替性」とみなされるかもしれません。

  • Non-fungible (非代替性): これに対して、「非代替性」のものは、価値ではなく、固有の性質 (ID番号や画像など) によって定義されます。この場合、ある絵画を別の絵画と交換することはできません。なぜなら、それぞれに個別の特性があり、(作品の品質、状態、専門家による評価によって) 異なる価値を持つ可能性があるからです。すべて唯一無二の存在であり、交換不可能なものとみなされます。

  • トークン: トークンとは所有権を示す指標です。NFT では、デジタルアートワークやコレクティブルだけでなく、車や家、絵画など現実の世界にもあるものをトークン化 (または「ミント」と言いますが、詳しくは後述) することが可能です。トークンは、真正性と所有権の証明を一体化したものであると考えると良いでしょう。

NFTはブロックチェーンによって保護されており、誰も所有権の記録を変更することができないという意味では「盗難」に対して安全です。NFTの画像は簡単に複製 (コピー) することができますが、その際には作者や所有者の法的な許可を得なければなりません。

NFTの例

上述したように、NFTは現実世界における固有のアイテムをはじめとして、ほとんど何にでも使用することができます。しかし、NFTとブロックチェーンの歴史はまだ浅いため、今のところほとんどはデジタルコレクティブに使用されています。以下はその一例です。

  • デジタルアートワーク (画像、楽曲など)

  • デジタルコレクティブル (GIFなど)

  • オリジナルのツイート、SNS投稿・動画など

  • 特定のウェブサイトのアドレス (特に.cryptoドメイン)

  • ライセンス、認定証など

  • 不動産

  • コンサートやスポーツイベントのチケット

NFTの作成方法と仕組み

NFTはブロックチェーン技術を前提にしています。ブロックチェーンについてはすでに多くの情報があるため、ここでは簡単な定義にとどめてご紹介します。

  • ブロックチェーンは単純にデータベースの一種であり、分散型台帳と呼ばれることもあります。ブロックチェーンは通常、中央集権的な体制でホストされるのではなく、ピアツーピアで分散化されています (つまり、何千もの異なるコンピュータでホストすることができます)。そして、この増え続ける記録のリストに対する取引や変更はすべて、台帳をホストする全コンピューターで一貫していなければならないという点で、設計上安全であると考えられています。

NFTは、作成者が公開されているブロックチェーンに一意の識別子を最初に入力した時点で作成 (または「ミント = 鋳造」) されます。NFTの所有者は一度に一人だけであるため、作成者が資産を売却 (または何らかの方法で所有権を移転) すると、その移転を指定する新しい記録がブロックチェーンに書き込まれます。新しい所有者は唯一の所有者となり、その資産を自由に扱えるようになります。この所有権は、各トークンに固有のIDやその他のメタデータによって指定されており、そのトークンのみが現在の所有者を検証可能である必要があります。

NFTの所有者は、資産のオリジナルのコピーを所有していることを証明し、それを保有、販売、またはライセンスを付与 (アートワークの復刻版としてなど) することを選択できます。場合によっては、ライセンスが付与された資産 (アートワークなど) は、創作者、所有者、またはその両方についてロイヤリティを得ることができます。

また、NFTは希少性の概念に依存していることも忘れてはいけません。現実世界では、有名な絵画は通常1枚しかなく、その価値は作品の独自性と、作者がその1枚しか作らなかったという事実から生まれるためです。

デジタルアセットの世界では、この希少性はクリエイター次第です。たとえば、コンサートのチケットなら500枚、デジタルアートなら1点のみというように、クリエイター自身がミントするバージョンの数を、決められるため、これによって希少性が変わってきます。どちらの場合も、価値はその資産の希少性から生まれます。

NFTへの投資は有効か?

現実世界のアイテムと同様に、デジタル資産が価値を持ち、その価値を維持できるかどうかは、以下のような多くの要因によって決定されます。

  • その資産が属する市場の現況

  • 資産の品質

  • クリエイターやアーティストの人気度・知名度

  • クリエイターやアーティストによる作品の希少性

芸術は気まぐれなものであり、NFTも同様です。NFTの中には、デジタル資産ではなく、現物資産 (家の権利書など) や体験 (コンサートチケットなど) と結びついているものもあります。NFTに投資すべきかどうかを迷っている方は、さまざまなオプションを見てみるとよいでしょう。また、資産によっては、その価値を評価するよりも、自分にとって意味があるから買うということに価値を見出せる場合もあります。

NFTに投資する場合は、資金を安全に維持するために、安全な暗号通貨ウォレットを使用することが重要です。

NFTはどこで買える?

ほとんどの暗号通貨ウォレットでは、NFTの購入、保管、送信、スワップを行うことができます。また、OpenSea、Rarible、Foundation、SuperRareなどのNFTマーケットプレイスにもアクセスが可能です。

たとえば、Braveウォレットはすばらしいオプションです。ダウンロードして使用する拡張機能としてのウォレットではなく、Braveプライバシーブラウザに直接組み込まれています。ブラウザの拡張機能は詐称されやすく、ユーザーが資産の盗難、フィッシング、データリークにさらされる可能性があります。ブラウザネイティブのウォレットは、これらの詐欺行為や攻撃スキームに対してはるかに耐性があるのが特徴です。NFTとその効果について詳しくは、TedTalkをご覧ください。

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