Brave Search APIは、他のウェブ検索APIと比較して、どのように優れていますか?
検索アプリの構築、AIモデルのトレーニング、AIチャットボットのグラウンディングなどのためには、いくつか使用可能なAPIがあります。 その中には、Perplexity、Exa、Tavilyのようなスタートアップや、Google、または以前にはBingのような大手の企業も含まれます。 2025年5月、Bingは2025年8月にAPIの提供を廃止することを発表しました。 一方、Googleは、MicrosoftがBing APIで行ったように、開発者向けにWebインデックスを広く利用できるように提供したことはありません。 Googleの製品であるGoogle Programmatic Search Engine(PSE)には、アプリケーションの絞り込みを制限する厳格な制約があるため、AIのグラウンディングやトレーニング、または代替検索エンジンのサポートには使用できません。
Bing API、Google PSE、その他の利用可能な選択肢に対する代替案を検討する際には、どれがあなたの製品のニーズに最も適しているかを判断する基準を設定するのが良いでしょう。 より関連性が高く事実に基づく回答を提供するAIアプリを開発したい場合、または世界中の何百万人ものユーザーが使用するレベルの検索アプリを構築したい場合には、 価格やデータ品質、欠陥、稼働時間、スピードなどの要素がすべて重要になります。
Brave Search APIは、これらの条件をすべて満たしています。 検索結果は、独自の独立したウェブインデックス(300億以上のページを含む)から提供されます。 BraveブラウザとBrave検索エンジンの実際のクエリとクリックを利用しているため、より自然で実際の人間に近いインデックスです。
以下に、価格、速度、機能と性能、プライバシー、インデックスサイズとデータソーシング、開発者の使いやすさ、使用事例の7つの重要なポイントに基づいて、Brave Search APIと競合他社との比較をまとめています。
料金
検索APIはCPM(広告1000回表示ごとの費用)ベースで販売される傾向があります。 より柔軟な価格設定を提供するため、Brave Search APIには 複数のプラン を設定しています。完全無料のプラン(月間クエリ2000件まで)から始まり、データの保存、LLMトレーニングでのデータ使用など、顧客のニーズに応じて徐々に価格が上がっていきます。 Brave Search APIの有料プランは、CPM3ドルから始まります。
コストは重要な要素ですが、すべてのリクエストが同等ではないことを忘れてはいけません。 例えば、ExaはCPM2.5ドルの低価格プランを提供していますが、代償として検索速度が遅くなり、検索順位もより簡素なものとなります。 Tavilyは、CPM8ドルからの従量課金制のほか、規模に応じたプロジェクト・ベースの価格設定も提供しています。
一方、前述のように機能にはより制限があるにもかかわらず、Googleの価格設定はCPM5ドルから始まります。
速度
Brave Search APIは、高性能インフラストラクチャを搭載し、世界規模のアプリケーションに必要なリクエスト数と速度を処理できるように構築されています。これにはBrave Searchも含まれており、リクエストの95%に1秒未満で返答、1日あたり4千万件以上の検索を処理することが可能です。
その他の検索ソリューションでは、特に住宅用IPプロキシに依存するサードパーティ製スクレーパーや他の検索エンジンへの中継リクエストに依存するサードパーティ製スクレイパーの場合など、レイテンシが高くなる傾向があります。
機能と性能
Brave Search APIは、標準的なウェブ、画像、動画、ニュース検索に加え、スポーツのスコアや計算、コンバージョン、株式ウィジェットなどの豊富な機能が利用可能です。 サジェスト機能やスペルチェックも提供しています。 Brave Search APIは各エンドポイントごとに、柔軟なプログラミングを可能にする直感的で使いやすいパラメータ、ヘッダー、およびレスポンスオブジェクトも提供します。
ExaやTavilyなど、ページから生のコンテンツを引っ張ってくるAPIもありますが、Braveは違います。 Braveは、ページの中心となる情報をうまくまとめるように構造化されたコンテンツのスニペットを提供します。 これにより、追加のネットワーク要求を必要とすることなく、フォローアップクエリのコンテキストの迅速な提供が可能です。
ソースデータのプライバシーと品質
Braveはプライバシーの尊重に基づいたブランドです。 Braveブラウザは、トラッカー、広告、フィンガープリンティング、サードパーティのクッキー、フィッシング、マルウェアなどをデフォルトでブロックします。 Braveの検索エンジンはユーザーのプロファイリングを行わず、匿名性とビッグテックからの独立性という独自の組み合わせを実現しています。 Brave Searchは、ユーザーにインデックスからの個人情報の 削除機能 を提供しています。
また、Brave Searchが使用しているのは、単なるWebクローラーだけではありません。Web Discovery Project によって、Braveブラウザのユーザーは検索やウェブページ訪問に関する匿名のデータの提供に同意する選択肢を与えられています。 人間が自発的にインデックスにこのような形で貢献できる仕組みは、API検索やトレーニングデータの世界では非常にユニークなものです。
インデックスサイズとデータ
Brave Search は、300億ページ以上の独立したインデックスによって動作しており、インデックスは毎日1億ページ以上増え続けています。 これにより、Brave SearchはBingとGoogleの両者と検索結果の品質において競争することが可能になります。
その他の検索APIでは、Brave、Google、Bingほどの規模でのインデックス運用は実現していません。 代わりに、オンデマンドスクレイピングや独自のクローラー、Bing APIのようなツールの組み合わせに頼り、効果的なランキングの達成を目指しています。 つまり、基本的なクエリには有効でも、あまり一般的ではない「ロングテール」クエリでは優れた検索結果は得られない可能性があります。
開発者の使いやすさ
Brave Search APIは、非常にシンプルなREST APIで、わかりやすいドキュメント を用意しています。 テストやその他のプロジェクトに利用できる使い勝手の良い無料プランを提供しており、ビジネスニーズに合わせて拡張可能な公正な価格設定の包括的プランがあります。 また、開発者のコミュニティも活発で、コミュニティ主導のSDK も提供されています。
このAPIは、世界中で8500万人以上のユーザーを持ち、毎月数百万以上のダウンロード数を記録するBraveブラウザとBrave検索エンジンを運営する会社によって開発されました。 これはつまり、Brave Search APIは長期的なサポートと安定性をもたらすことを意味しています。
使用事例
Brave Search APIは、多くの可能性を秘めたオープンエンドな製品です(人々が検索エンジンを多くの目的に利用するのと同じように、ソフトウェア開発に応用されています)。 現在では、広く使用されているAIアプリのサポートに加えて、いくつかのウェブ最大の大規模言語モデル(LLM)のトレーニングとグラウンディングに最も使用されています。 今後も、これはBrave Search APIの主な使用事例であり続ける可能性が高そうです。人間と同様、オープンなウェブへのアクセスを与えられほどに成長するAIエージェントの数は増え続けているからです。
Braveの利点
Brave Search APIは利用しやすい価格で、広範なインデックスと、他にはない独自の強力なデータセットを提供しています。 BraveブラウザとBrave検索エンジンを開発したBraveによって構築され、データアクセスについてのオープンな哲学を重要視しています。つまり、関係者の多くが私たちのインデックスから恩恵を受けられるようなオープンなエコシステムを育成することを目指しています。 また、サードパーティに依存していないため、多くの競合他社とは異なり、Braveは依存関係や急激な価格上昇の心配のない長期的なパートナーであり続けることが可能です。
APIの結果に広告は表示されません。 永続的なデータセットを構築している開発者向けに、結果を保存できるプランも提供しています。 また、コミュニティからのインプットやWeb Discovery Projectによるユーザーからの投稿、GogglesやRe-rank のようなランキングの革新によって、インデックスの品質と範囲を拡大し続けています。