メールの既読確認を無効に。Brave以外のアプリのプライバシーも守るBrave Firewall + VPNの紹介

BraveではAndroidとiOSでBrave Firewall + VPNを提供しており、デスクトップ版Braveにおいても今後Firewall + VPNを統合する予定があります。有料のサービスではありますが、インターネットをより安全にお使いいただきたいという思いから、Firewall + VPNをBraveのプロダクト郡のひとつとして提供しています。本日はなぜ安全なインターネットにFirewall + VPNが必要とされているのかをご紹介します。

Firewallとは?VPNとは?

Firewallとは、デバイスが通信を行う際にデバイスと通信先との間に入る壁となり、特定のアプリケーションだけでなく、端末が行う通信全てをチェックし、不正な通信がデバイスに入り込む前にあらかじめブロックする役割を持っています。

VPN(Virtual Private Networkの略)とは、インターネット上に仮想の専用回線をつくる技術の一つです。企業において、業務で必要となるリソースに外部からアクセスする際にセキュリティを確保するためにVPNが使われることがありますが、それだけでなく個人のインターネット利用においてもVPNは重要な役割を果たします。

Brave Firewall + VPNは、これらFirewallの機能と、VPNの機能両方を提供します。それでは以下に、具体的にBrave Firewall + VPNが必要とされる理由を解説します。

どこからアクセスしているか、追跡されている

様々なWebサイトへのアクセスや、アプリケーションを使用する際、あなたがどこからアクセスしているか気付かないところで見られています。しかもただ見られているだけでなく、追跡してくるのです。つまりアプリケーションやサイトの運営者は、あなたが一日の中でどの場所からどの場所に移動しているのかを把握することもできてしまうのです。Brave Firewall + VPNなどのサービスを使用すると、サイトやアプリケーションへのアクセスは常にVPNサーバを経由して行われるため、運営者から見るとあなたは常にVPNサーバが置かれている場所からのアクセスであると認識され、あなたの行動が追跡されることを防ぐことができます。FirewallやVPNはアプリケーションの利用には影響はありませんので、例えば地図アプリを利用したときは、トラッカーによる位置情報のトラッキングはブロックしますが、地図アプリ自体はBrave Firewall + VPNを有効にしたまま正常に利用することができます。

追跡という観点では、Eメールを閲覧した際にEメールの閲覧状況を追跡され、メールを開いた瞬間に送信者に既読の旨が送信されることがありますが、Brave Firewall + VPNでは、この機能をブロックし送信者へのEメールの既読通知を遮断することもできます。

なお、デスクトップ版のBraveではTORによるプライベートアクセスを使用することで、自分がどの場所からサイトにアクセスしているか知られることを防ぐこともできます。Brave Firewall + VPNはTORとは異なる手法でどこからアクセスしているか知られることを防ぎます。

通信が盗み見られるかもしれない

最近は公共の場のパブリックWi-Fiが一般的になってきました。確かにパブリックWi-Fiは便利ではありますが、このような誰でも簡単にアクセスできるWi-Fiに接続をしているときは、誰かから通信内容が盗み見られる可能性があります。このようなときにFirewall + VPNを使うと、暗号化により悪意のあるユーザーが通信内容を盗聴することが困難になります。

ブラウザだけではなく、それぞれのアプリケーションでトラッカーが動いている

Braveはデフォルトでプライバシーを侵害する広告やトラッカーをブロックしますが、これはあくまでもBraveで行う通信に限られます。そのほかのアプリが行う通信をフィルタリングすることはできません。プライバシーを危険にさらす広告やトラッカーはWebブラウザだけではなく、普段なにげなく使用しているアプリケーションでも動いているのです。

Braveの基本ポリシーはユーザーファーストであり、インターネットを利用するユーザーのプライバシーはデフォルトで守られるべきである、というものです。Brave Firewall + VPNを利用することで、Brave以外のアプリケーションで動いているプライバシーを危険にさらすトラッカーをブロックすることができます。

Brave Firewall + VPN powered by Guardian の特徴

「私たちは十数社の VPN を評価し、BraveとGuardianの二社がユーザーのプライバシーを重視しているという共通点と、その技術力からGuardianを選びました。Firewall + VPNは、我々のユーザが望んでいたWeb体験の重要な部分であり、この機能をBraveにもたらすことができ、とても嬉しく思っています。」とBrave Software の CEO 兼共同設立者である Brendan Eichは過去に話しています。ではBraveとGuardianが共同で提供するFirewall + VPNにはどのような特徴があるのでしょうか。

IPアドレスをマスクするだけのVPNは数多くありますが、Brave Firewall + VPNの機能はそれだけではありません。Brave Firewall + VPNを有効にすると端末がインターネット上で行うあらゆる通信を暗号化します。そして、不正なトラッキングや広告も同時にブロックします。暗号化されてVPNを通じてGuardianのサーバに送られるデータよりどのアプリケーションがトラッキングデータを送信しているかを判別し、問題のある活動をブロックしながらも、アプリケーションの機能は正常に機能させます。

そしてBrave Firewall + VPNのもう一つの大きな特徴は、ユーザーデータを使用したり、保持したりせずにFirewall + VPNが機能するように設計されていることです。AppleのappStoreで様々なVPNサービスの詳細を見てみると、実は様々なデータが収集されていることがわかります。Brave Firewall + VPNはランダムにローテーションするEAP識別子を使用してVPNサーバーに接続することで、BraveやGuardianがユーザーのアイデンティティを認識しない形でサーバーアクセスを可能にする独自の設計を採用しています。

Brave Firewall + VPNの始め方

Brave Firewall + VPNはAndroid版とiOS版のBraveで画面右下の「・・・」より「Brave VPN」をタップすることで7日間の無料体験を始めることができ、無料体験期間後、自動的にサブスクリプションが開始されます(Brave Firewall + VPNの継続利用をされない場合は無料期間内の解約手続きが必要です)。料金は毎月のお支払いだと1,080円/月、年間プランでお申し込みの場合は10,800円/年です。お支払いはPlayStoreやappStoreを通じて行われるため、Braveにお支払い情報を登録する必要はありません。

この記事を読んでBrave Firewall + VPNに興味を持っていただけましたら、是非ともまずは7日間の無料体験をお試しください。

画面イメージ

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