新機能、サーバーの追加、さらなるサブスクリプションなど、BraveのビルトインVPNが進化しました
Braveの最新VPNアップデートでは、数百の新しいサーバー、都市レベルの選択、および拡張された端末サポートにより、ブラウザから直接、比類のないプライバシーとセキュリティのソリューションを提供します。
この記事を読む →今回の記事は、シニア・セキュリティ・エンジニアのKyle Den Hartog、シニア・ソフトウェア・エンジニアのOleg Isupov、iOS・シニア・ソフトウェア・エンジニアの Stephen Heaps、プリンシパル・ソフトウェア・エンジニアのAnthony TsengによるBraveでの対応についての紹介です。さらに、この長年の問題に対する相互運用可能な解決策を見つける手助けをしてくれたEIP-6963の共著者にも感謝の意を捧げます。特に、Pedro Gomes (@pedrouid), Kosala Hemachandra (@kvhnuke), Richard Moore (@ricmoo), Gregory Markou (@GregTheGreek), Kyle Den Hartog (@kdenhartog), Glitch (@glitch-txs), Jake Moxey (@jxom), Pierre Bertet (@bpierre), Darryl Yeo (@darrylyeo), Yaroslav Sergievsky (@everdimension) に感謝いたします。最後に、6963タスクフォース・テレグラム・チャンネルの参加者と、AllWalletDevs Discordチャンネルでの議論に参加した人々に感謝します。この投稿はKyle Den Hartogによって書かれた記事の日本語訳です。
本日、BraveはiOS、Android、デスクトップのBrave WalletにおけるEIP-6963のサポートを開始しました。他のデジタルウォレットや接続ライブラリとともに、このアップデートはDAppsとウォレットの間で共有されるUXオンボーディング体験を改善する第一歩です。EIP-6963の追加により、私たちは様々なウォレットと協力し、Metamaskの初期に行われた極めて特有な実装(この実装はデファクト・スタンダードになってしまったとともに、Web3ユーザー体験を限定的なものにしてしまいました)に対する修正をリリースしました。 一言で言えば、EIP-6963のサポートにより、ユーザーは設定の変更や個別のブラウザプロファイル毎に別々のウォレットを設定するような手間を不要にし、複数の異なるウォレットをこれまで以上に簡単に使用できるようになりました。
拡張機能ベースのウォレットが最初に作られたとき、DAppsがウォレットと通信する方法について確立されたパターンがありました。それは、拡張スクリプトを使って “window.ethereum “と呼ばれるJavaScriptオブジェクトを注入し、DAppsがウォレットと通信するというものでした。ブラウザのJavaScriptの仕組み上、ウォレットが1つしかないときに限りこのパターンはうまく機能しました。しかし、人々が複数のウォレットをインストールするようになると、このパターンは新たな問題を引き起こすようになりました。この問題はバグではなく機能として扱われ、window.ethereumオブジェクトをめぐって一つのブラウザに搭載された複数のウォレット同士が戦う必要がありました。
最終的にこの問題はエンドユーザーに対して奇妙な動きとなりました。ユーザーがDAppの「接続 」をクリックしたとき、DAppはユーザーがページ上で選択したウォレットと通信できなくなったのです。さらに悪いことに、ウォレットはユーザーがどのウォレットをインストールしているかを検知する方法がなく、多くのDAppはユーザーがMetaMaskを使っていると思い込んでいました。DAppを使う際に、MetaMaskをクリックすると実際には別のウォレットがポップアップ表示されるのはこのためです。
ウォレット開発者、接続ライブラリの有識者として、私たちは各ウォレット同士で一つのJavaScriptオブジェクトを奪い合う必要のない通信方法を採用することに決めました。その代わりに、ウォレットはすべて個別に自分自身を「アナウンス」することができ、DAppにはシンプルにこれらのアナウンスをすべて聞き取る方法を提供します。さらに、様々なウォレットオプションは自分自身をより簡単に識別し、ページに画像を提供することができるため、ウォレットを選択するプロセスを最適化することができます。これは、EventListeners と Events で構築された event-concurrency ループによって実現しました。
このように、EIP-6963をサポートしたDAppでは多くの異なるウォレットを同時に選択できるようになりました。
今回の対応によって、以前は不可能だった新しい手段が可能になりました。DAppはwindow.ethereumを完全に無視し、複数のウォレットプロバイダーと同時に通信することが選択できます。例えばお気に入りのDeFi DAppにおいて、コールドウォレットのBrave Wallet経由でLedgerハードウェアと、ホットウォレットのMetamaskを同時に接続することができます。こうして2つのアドレスを同時に接続し、スワップを実行し、よりシームレスにホットウォレットとコールドウォレット間でトークンを移動させることができます。これらの可能性は表面をなぞったに過ぎず、今後時間が経つにつれて、特に(私たちBraveがサポートすることを楽しみにしている)ユーザープライバシーに対する、様々な新しく興味深いユーザー体験が見られるはずです。
最後に、主要なウォレットビルダーが友好的に連携することで、ユーザーは来るべき大規模なユーザー増加に向け、Web3 DAppのランドスケープ全体でウォレット接続エクスペリエンスが改善されることが期待されます。Brave Walletとの新しい接続体験を試すには、WalletConnect チームが作成したhttps://eip6963.org へアクセスしてください。お気に入りのDAppsにもEIP-6963のサポートを開始すべきであると必ずお伝えください!
Braveの最新VPNアップデートでは、数百の新しいサーバー、都市レベルの選択、および拡張された端末サポートにより、ブラウザから直接、比類のないプライバシーとセキュリティのソリューションを提供します。
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